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ナイチンゲール
鳥の翼ような軽やかさと女性のような美しさをテーマにしたサイドテーブルです。浮遊感のある末広がりの三本脚は端部で静かに着地し、かかとをあげてダンスするハイヒールを彷彿とさせるデザインです。幕板と脚の接合部はくびれた削りを施し、実(さね)と麻紐で強固に繋がっています。全体はツヤのあるローズカラーの塗装で仕上げ、上品で優雅な印象を与えました。丹精な構えと躍動感が洗練された存在感を醸し出します。
物陰の椅子
台所や廊下などの幅の狭い空間で利用できるスツールの設計をしました。奥行225㎜に抑えられた薄い形状は置場を選ばず作業時の腰掛けや花台としても利用できるよう考慮した設計です。座面板は反転する面取り加工を施し、座った時の心地よさと家具としての意匠に配慮しています。ホゾとダボによるビスを使わない強固な接合部によって小さくても頑丈な仕上がりとなっています。
クレッシェンド
観葉植物を置く為のガーデンテーブルです。長細い三角形のデザインは音楽記号のcrescendo.【意味:だんだん大きく】から着想した形状です。だんだん大きく成長する観葉植物を美しく飾り、木目を残した天板からは自然の心地よさを感じることができます。薄く長いことで壁際に置いても邪魔にならず、既存のインテリアのアクセントとなるよう設計されています。
ストランドワークデスク
多様なワークスタイルに対応するためのワークデスクを設計しました。1600㎜×700㎜の天板は傷が目立ちにくい素材感のあるパーティクルボードとOSBを重ねた頑丈な作りになっており、クリアの重塗装によって耐水性も高い設計になっています。チップ粒子のグラデーションによる意匠と板材としての高い強度を実現しています。鉄脚は折畳み式の簡易な造りで在りながら天板と凹凸で嚙合わせることで衝撃によるズレ防止に対応しています。広い面積や傷を許容した素材選びによって多様な創作活動をサポートすることを可能にしつつ、インダストリアルなダイニングテーブルとしても利用できる高い汎用性を持ち合わせています。
ネジ締めのハンガーラック / W1200 / W660
折りたたみ式のハンガーラックの開止(ひらきどめ)には全ネジを採用し端部に高ナットを回すことで変形するデザインでありながら組み立てた後は変形しない安定感のある仕様になっています。一般に流通する鉄の部品を巧に組み合わせたシャープで堅牢なボディは家具としても店舗用の什器としても使い勝手が良く主張しすぎないシンプルな見た目はあらゆるシチュエーションに適応します。
隠しネジの棚受け / D100
丸パイプ端部に開けられた鍵型のビス穴は壁面にビスを打った後から本体を設置できるよう考慮された形状で構造的に効果のあるビスの固定距離を長くする為の技術的な設計です。棚板を据えた際、座金に開けられた3つのネジ穴のうち2つは見えない位置となり最終的な見た目は概ね棚板を支える水平材のみとなります。棚板に対して加わる上下の外力に抵抗できるシステムを備えつつスマートな外観を追求したテクニカルな作品です
Magazine Stool
座面の下に雑誌を収納できるスツールです。240x300mmの雑誌を2つ並べることができる棚板を大きさの基準として設計しているため、座面サイズは400×570mmと一人用のスツールとしては最大級の大きさです。雑誌を読むときに体への負担を軽減する為、座面はペーパーコード編みによる柔らかい仕上がりとしました。また。長時間の利用をサポートする小さなテーブル部分を取り付けることができ、飲み物を置いたりスマートフォンの充電をしたりできる設計になっています。
折畳式鉄脚 / H670
クールで汎用性の高い鉄脚は折り畳みの機構を備え、日常のダイニングテーブルとしても仮設の家具としても利用できます。中央のT字パーツは中軸を起点に展開する仕組みになっており、ステンレスワイヤーによって開きを止めることで自立する設計になっています。鈍く光る全体の印象に加え、フック部分では繊細なディテールデザインを楽しむことができ、どの視点から見ても美しい鉄脚に仕上げました。
Lアングルブラケット / D380 / D160
Lアングルを主骨に使った壁付用棚受ブラケットを設計しました。斜材の丸鋼ブレースは先端に切り込みを入れてLアングルを挟み込むように組み立てた状態で溶接しており、棚板を支える構造的効果に加え、斜材としての存在感を際立たせるデザインとしました。各エッジはR加工を施しLアングルの断面形状を模したシルエットを造り、鉄の素材感と呼応する外観に仕上げました。構造的強さと鋼材としての美しさを兼ね備えた魅せるインテリアパーツです。
∞障子
「無限の可能性を影で支える」をテーマに、子供部屋の内窓用建具をデザインしました。組子を隠すよう張られた障子紙は、建具の両端でカーブして帯状に一周しており、子供部屋の雰囲気に調和した柔らかく温かみを感じられるデザインとしました。このデザインはフォルムとしての美しさだけでなく、夜間にリビングの照明が子供の睡眠を妨げないよう遮光性も考慮した機能的なアイデアです。昼間は、漆喰の壁と調和する落ち着いた白い表面が空間に静かな雰囲気をもたらし、光が当たると内部の組子の影がほのかに浮かび上がります。
墨出工の机
重なり合う天板はスチールフレームを挟み込むように固定されており、鉄脚を強力に固定し組み立て後の水平垂直精度に狂いの出にくい設計となっています。天板四周の面取り加工は厚12㎜の板をよりシャープに魅せるデザインでありながら、溶接の余盛を避ける為のシステマチックなアイデアです。各部分の施工精度が美しさとして現れるよう考えられた机は紛れもなく狂いのない精度がテーマであり、机上で行うあらゆる検討に狂いが出ることがないよう、ゲン担ぎの思いが込められています。
OAサイドテーブル
無駄を極限まで削ぎ落したシンプルなサイドテーブルです。天板に使っている6㎜の鉄板は薄くともたわむことのない力強い天板です。こぼれ止め等の凹凸形状もなく完全にフラットな面はあらゆるシーンに溶け込む高い意匠性に繋がっています。3本の脚は溶接により固定されておりネジ等の固定具の無い作りになってます。見た目はシャープな印象ですが100%鉄製の重く堅牢なボディはチープな印象を感じさせないラグジェリアスな家具です。仕上げは選ぶことができ、様々な環境で利用できる高い汎用性も兼ね備えています。(※URLから購入いただけます。)
炎卓
火炎を連想させるモチーフを組み合わせて、ローテーブルのデザインを行いました。炎のダイナミズムを表現するために、各パーツの形状デザインだけでなく、素材選択から製造工程に至るまで、炎を活用する工法を可能な限り採用しました。鉄製の脚部は、熱変色によるテンパーカラーを扱った豪快なカラーリングです。これは高火力の火炎を繊細にコントロールすることで生み出される美しい仕上げであり、再現性の低い特別なデザインです。コンセプトを極限まで高めたローテーブルは、灼熱のエネルギーの如く居室の片隅で炎のような存在感を放ちます。燃え盛るデザインのスピリッツは、躍動感を感じさせ、空間に独自の熱気をもたらします。
藍鉄色の水差し
鉄の素材感を活かしシンプルなシルエットに拘ったジョウロを設計しました。紺色からシルバーへのグラデーションは菫(すみれ)や紫陽花(あじさい)など、花に表れる自然のグラデーションと呼応するカラーリングです。また、金属の質感や重厚感が、他素材では出せないラグジェリアスな印象に繋がっています。鋼材を組み合わせた無駄の無い洗練されたデザインは、ガーデニングシーンだけでなく、インテリアオブジェとしても堪能できるよう考慮されています。静かで美しいシンプルなシルエットは、空間に趣と癒しを提供します。(※URLから購入いただけます。)
垂木スツール
木造建築において屋根や庇を支える垂木(たるき)という部材を加工して製作したスツールです。座枠と脚に垂木を使っておりネジや釘を使わず接合部を凹凸に加工し各々ジョイントしてます。脚は下部に向かってスリムになる削りを施し、座面は麻紐を編んで製作しています。木目の残るステイン塗装と撥水効果のあるワックスによって色落ちがしにくい仕上げとなっています。ナチュラルな印象で多様なシーンで利用できるデザインとしました。
切板の香立て
スチールプレートとM6ナットで作られたお香立てです。ナットを回転させてお香を固定する仕組みは太さの異なる様々なお香に対応するユニバーサルなアイデアです。135㎜×135㎜(対角線で約160㎜)の正方形のプレートは灰を受け止める機能だけでなく、鉄の素材感を楽しむために考えられた形状です。インテリアアロマとしての利用に加えて、仕上別のマテリアルサンプルにもなります。名刺などを挟んでネームプレートのように使っても美しい一品です。(※URLから購入いただけます。)
鉄のペン立て
鮮やかな色彩や複雑なデザインを排除し、シンプルかつ洗練されたビジュアルで、様々なシーンにマッチするペン立てを製作しました。ペン立て以外にも食器をや歯ブラシを収納するのに最適なサイズであり、あらゆる場面での使用が可能です。本体自体に重さがあり長いものを収納しても倒れにくい仕様になっています。オフィスや自宅で幅広く活躍できるようスタイリッシュなフォルムと味のある鉄の素材感によって美しく生活をサポートします。(※URLから購入いただけます。)
暗淡を掬う天板
リサイクル材のフローリングを活用した天板の造作プロジェクトです。既存の天板は昇降機付鉄脚の太く重たい印象のデザインとの調和に欠けていました。鉄脚とのデザイン上の調和を図るべく天板の厚みを強調し、艶やかなジェットブラックの塗装を施しました。天板の表面は木材の暖かみと光沢のある金属のような印象が融合した仕上がりです。テーブル全体のフォルムはH形鋼やI形鋼などの建築鋼材のようなイメージとしてまとめ、引きのアングルからの眺めにも応答します。日影的に不利な一室の少ない明るさに美しく反応する機能性を備えた一点ものの家具です。
丸鋼管のティッシュケース
机上から少し浮いた筒型のホルダーは厚さ3.2㎜の鉄製であり、軽量化された従来のティッシュボックスとは相反するデザインです。利便性よりもインテリア用品としての見た目や質感に重きを置いた品の為、厚みのある鉄と自然な風合いの残る仕上げを採用しました。プロダクト設計の基本となる万人受けとは別次元での考え方で設計を行ったことでインテリア備品として耐えうるビジュアルに行き着いた至極の一品です。(※URLから購入いただけます。)
ArchiVision
水性垂直を基調としたボディは既存インテリアとの調和をテーマにしたものであり、視線を遮ることなく向こう側の景色を自然に見ることができるデザインは、統一感のある自宅の風景に溶け込みつつ、新たな魅力を提供します。また、壁に向かって映し出される光の形は透視図の仕組みを完全に再現しており、自室の壁面に光の空間を映し出します。点灯スイッチは見えない位置に配置し、通常隠される本体内部の配線は意図的に露出させ、抑えのパーツで美しく収めデザインに統合しました。あらゆるシーンに溶け込めるよう過度な装飾をしないインダストリアルなアプローチで設計を行ったことでシンプルでありながら類似品とは異なる魅力のある作品に仕上がりました。
Neuronal Bloom (撮影及びPV製作協力)
会社の先輩が設計しているテーブルの模型撮影を行いました。写真と動画の撮影から編集、AIによる添景・背景の挿入。短いPV動画の製作です。(※以下、設計者によるコンセプト文章) ”制約条件の下で最適解を導き出す、デザインプロセスの可視化” シンプルなサークルが細胞のように成長し変化し、拡散する。電気信号により刺激しあい意思伝達を行う神経細胞のように、小さな知の集合体が最適解を生み出す。
Gravity Calendar
月面のテクスチャをイメージした三日月型のモルタル内部には12ヵ所等間隔に強力磁石が埋め込まれており、鉄などの金属を引き付ける働きをします。真鍮の削り粉でコーティングされた直径1cmの球内部には鉄球が包まれており、牽制する絹糸と磁石の間で浮遊します。モルタル上の小鉄球は一月毎の目印として備えたもので、月が替わるごとに対応するポイントに手で動かします(添付写真参照)。先端を折曲げた真鍮シャフトは製作時に捩じり巻くことで絹糸の長さを精密に調整する為の機構で在りながら夜光する月を彷彿とさせるアクセントパーツとなっています。天体が持つ引力というメカニズムとビジュアルの美しさを兼ね備えた小宇宙のような一品となっています。
夜光竹の飾り棚
窓辺用のディスプレイシェルフを製作しました。水平に配置された棚板に並べられた様々な高さのアイテムを音楽の音階になぞらえて〈リズム〉をコンセプトとして制作にあたりました。竹という素材は、その節に独特のリズム感が息づき、叩けば獅子威しのような音が響きます。遊びのある吊金物で支えられた黒竹は、物が触れるたびに竹の優美な音色が響き渡ります。棚板は五線譜をイメージした四つ割りの木材で形創られ、音楽とアートの調和が美しく映し出されています。幕板の上部にはテープライトが備わり、竹の節部分だけを照らすフットライトとして機能します。クラシックな美しさとモダンなエッセンスが融合した、アーティスティックな家具となりました。
AssistKT Regular
このフォントは、文字を形作る際に用いられる定規やコンパスの筆跡を強調したデザインを特徴としています。デザインという言葉には、完成した製品だけでなく、その創造過程自体も含まれています。このフォントは、モノづくりの製作過程に宿る魅力に焦点を当て、それを表現しました。その緻密なラインと繊細な斜線は、職人技の精髄を感じさせ、製作への情熱が息づいています。このフォントは、単なる文字の羅列ではなく、その背景にあるストーリーや情熱を伝えるツールとしてデザインされました。そのディテールには、創造の喜びや試行錯誤の痕跡が込められています。それぞれの文字は、創作者の手によって生み出され、その過程で形成された独自の表情を持っています。デザインの過程そのものが持つ美しさを称賛し、それを永遠に残すための手段として提供します。その緻密なディテールは、デザインの奥深さと豊かさを表現し、新たな創造へのインスピレーションを呼び起こすでしょう。このフォントは、言葉の力を最大限に引き出し、デザインの本質を理解する人々に贈られる特別なフォントです。
UtilityFlooring
ベットを兼ねたスキップフロア型の家具を製作しました。正方形の置き畳による床は布団を敷く場所でありながら、腰を下ろして寛ぐ空間にもなります。四周を囲む木材の仕上げ面は既存のフローリングとの視覚的に調和すると共にモノを置くスペースとして機能します。骨組みの下は収納として利用し、前面はお掃除ロボットの充電ステーションとして活用しています。骨組みとなる部材は2×4材、2×6材を利用しており、コストを抑え搬入搬出に配慮した設計としました。
珠籠〈たまかご〉
設計した籠はどんな状況下でも籠としての魅力を損なわぬような強い形状デザインと機能性を兼ね備えています。算盤(そろばん)の珠〈たま〉をモチーフにした特有のフォームは、内部の収納スペースを確保しつつ、口の部分が小さく設定され、中に入れた物を巧妙に隠し、籠本体に視線を集める効果を持っています。最外形は本体中央の位置に設定され、通常の籠よりも重心が低く感じられ、置物としての安定感を強調します。室内の用途やシーンに応じて多様な使い方ができ、インテリア雑貨として高い意匠性能を持つ籠となりました。
焼杉型枠の香立て
焼杉の型枠で打設された黒モルタルのお香立てです。お香から落ちる灰は焼杉の木肌に落ち、使う度グラデーション状に表情が変わります。触れた感触や色合い、光の陰影からも自然が持つ雰囲気を感じられるようなデザインです。
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